もはやクリスマスも年末年始ムードも終わり、2017年も始まってしまったがいまさら昨年のカリークリスマスについて。 クリスマスといえばやっぱりカレーだということで、毎月毎月こっそりとインド料理研究が進められている会へお邪魔した。今回で第18回を迎えるというこのめでたい印度料理研究…… more 会であるが、僕は３回目の参加となった。人気すぎてすぐに満席になり、なかなか行けないのである。 テーマは「酒の肴になるインド料理、ハレの日のインド料理」。 例によって料理名をちゃんと書いてくれるのがいい。 バナナの葉を模した紙を広げ、盛り付けられていく料理たち。 葉っぱの向きもしっかり決められていて、反対向きにすると死者へ備えるご飯になるんだとか。日本の味噌汁とご飯の位置とも似ている。 それにしても、安い会費でこんなに色々食べられるのはすごい。 ＜上列＞ アーンドラチキンピックル・・・アーンドラ風に、炒めたチキンをスパイスと油漬にしたもの。一晩置いて、冷たいまま食べるとおいしい。 チキンカフレアル・・・ゴアの郷土料理で、ポルトガル人が持ち込んだものらしい。皮を除かずにグリルした鶏肉をスパイスやレモン汁などで味付けしたもの。 フィッシュフライ・・・フライという名前だが揚げではなく炒めたもの。今回はイワシ。 ケララプローンフライ・・・ケララ風のエビの炒め物。トマトを使わずにマサラが黒くなるまで炒めるものらしい。 マトンペッパーフライ・・・羊肉を煮込んで脂を取り除いた後にblack pepperを大量に入れて炒めたもの。 鶏モツのマサラ・・・鳥のモツを使ったカレー。トマト感が強く、色々な内臓の部位が入っていてうまし。 ＜下列＞ チャナチャット・・・ひよこ豆のサラダ。 ミックスべジタブルライタ・・・ビリヤニのお供でよく出てくるヨーグルトサラダ。 チキンビリヤニ・・・ タマリンドライス・・・タマリンドで酸味を出し、マスタードシード、フェネグリーク、ヒング、カレーリーフなど南インド的なスパイスで香りを構成し、仕上に煎った白ごまを混ぜ合わせていた。これは単体でどんどん行ける混ぜご飯って感じ。 ゴビペッパーフライ・・・カリフラワーの炒め物。ノンベジメニューが多く、野菜は貴重な存在だった。鍋に残っていたコリアンダーの根っこが異様にうまかった。セリ鍋も根っこがうまいよね。 ナスのバジ・・・ナスの天ぷらのような料理。「バジ」という言葉はプネーのホームステイ先でもしょっちゅう耳にしたが、ようするに「サブジ」と同じように「おかず」みたいなざっくりした料理の総称だと思っている。衣のあるなしは重要ではないのだろう。 今回は酒に合うメニューということもあり、全体的に味が濃いめ。 また、とにかく肉！肉！という感じで、酒なしで全部食べるのが少し大変だった。 ミールスのように混ぜるのではなく、力強い個々の料理を酒と合わせ、相性を楽しむようなコンセプト。ときは印度料理戦国時代、バナナの葉の上は群雄割拠である。 この会は飲み物持ち込み自由なのでお酒を持参している人も多いのだが、僕はカレー食べるときは基本的にお酒は飲まない。 インドでは基本的にお酒ってそんなに好ましいものとはされていないし、あるカレー友達は「カレーに一番合う飲み物は唾液」と言っていた。 どれもこれも非常においしかったが、一番美味しかったのはタマリンドライス。 仕上に白ごまで仕上げてあり、カレーと合わせなくてもぐいぐい食べられてしまう恐ろしい食べものであった。 この印度料理研究会、存在が結構謎ではあるが、あの渡辺先生の料理教室の生徒さんが中心でやっているらしい。 渡辺先生の料理教室も今度行ってみたい。（でも高い） 次回の研究会も参加したいのである。 close

【カリークリスマス】第18回印度料理研究会　酒の肴になるインド料理、ハレの日のインド料理