２０２１年もいつの間にかあと半月～。ということで、今回は「２０２１年のタイ料理グリーンカレー（ゲーン・キョワーン）ベスト３皿」を紹介してみたい。今年は「グリーンカレー」に関して感じたことがあるとすれば、タイ現地仕様では必須で欠かせない「タイバジル（ホーラパー）」を日本でも見かける…… more 機会が多くなったことだろう。栽培も盛んになってきたようで、この「タイバジルの有無」で香りと味の印象が激変した。いい意味で「日本のタイ・グリーンカレー」も進化し始めている。そんな「タイバジル（ホーラパー）」を１０数年使い続け、「グリーンカレー」自体のカレーペーストも自家製にこだわっているのが、写真の上野駅前「シヤートムヤムクンポーチャナー」の「グリーンカレー」。このブログでの登場頻度も多めだし、長らく同じような企画でも取り上げてきたので、ご覧いただいている皆さんにも「またシヤートムかぁ～」ぐらいのイメージかもしれないが、「タイ式にこだわり、ブレない美味しさ」は変わらず健在だ。続いては池袋の老舗「プリック」の「豚肉のグリーンカレー」。熟練のタイ人お母さんが、手際よく都度調理で作ってくれる「グリーンカレー」もサラサラな汁ものゲーンで、ココナッツミルクのさりがない使い方は、レンゲでひと口運んだだけで、「タイの味～」を実感させてくれる。連続ビブグルマンの勲章は途切れてしまったが、気取らずに楽しめる店の雰囲気なども変わらずだし、素っ気ない接客も、逆に「プリック」らしさで居心地が良かったりしちゃう。以前は夜営業だけだったのが、ランチ営業も行うようになり、店を利用するハードルが下がったこともありがたかった。３杯めは、今秋の新店である「ガパオ専門店」（本郷３丁目）の「鶏肉のグリーンカレー」。こちらも手作りペーストで、オーナーシェフの料理に対する真摯な姿勢と、丁寧さが伝わってくる「グリーンカレー」で、ランチのサイドメニューで注文したミニサイズだけでも気概が伝わってきた。もちろん器の中のグリーン色はタイバジル（ホーラパー）。軽めの爽やかなバジル香が香る。味わい深いのに、後味はすぅ～っとキレがある。この加減こそが「グリーンカレー」というか、「ゲーンキョワーン」の魅力ではないだろうか。 続きを読む close

タイ料理「グリーンカレー」２０２１年のベスト３（シヤートム、プリック、ガパオ専門店）＋１（ヤマモリ）